最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考 を読みました。
以下、読んでいた思ったこと、考えたことを記載します。
まず、書籍の基本情報を記載し、章ごとの感想、その後読みながら感じたこと、最後にサマリーの記載となります。
基本情報
書籍の基本情報を記載します。
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最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考 | イアン・アトキンソン, 笹山 裕子 |本 | 通販 | Amazon
PART.1 インサイト
重要だと思ったこと
- 人の脳は騙されやすい。
- 選択肢A、選択肢B、選択肢Bが利用できない場合、選択肢Aに戻る。
- WYSIATI 見えるものがすべて
- 洞察的問題解決と分析的問題解決
- 問題解決のプロセス 1. 問題を識別する 2. 問題を体系化する 3. 可能性のある解決策を探す 4. 決断する 5. 実行する 6. チェックする/フィードバックを求める
考えたこと
- webpackのplugin の使い方等、変わりやすいノウハウについて調べていくと、変わらない部分(webpack plugin が依存するライブラリは使われ続けている)があることが感覚的にわかる。
- GAでアトリビューションモデル作るのは、分析的問題解決の分析手法のひとつかもしれないと思った。
Part.2 イノベーション
1.問題を大きくする
重要だと思ったこと
- 定義が狭く限定的な問題は、解決策を探す際の範囲を大幅に狭めてしまう。
- 範囲の広い問題は解決策の数が多くなり、解決が容易になる。
- なぜ問題かを考えることにより、より大きく、広い問題にたどり着く。
- ビジネスプロセスに関わる問題に適している。
- 「サイロ思考」結果引き起こった問題の解決に適している。
考えたこと
- サイロ思考は、陥りがち。思考の状況確認のため、チェックリスト、問答集は持っていていいかもしれない。
2.他人になる。
重要だと思ったこと
- エニアグラム。
- 子供になったつもりで考える。
- 「自分のやり方に固執」する人煮たいして有益。
- 物事にたいしていつも同じアプローチをする人に有益。
考えたこと
- 知らなかったツール。知らないツールは、何度も読む、実践しないと定着しなそうに思う。
- 人を巻き込んで実施は難しいので、まずは一人でやってみる。
Part.3 反逆する
重要だと思ったこと
- しきたりに疑問を持ち、思考から障害を取り除く。
- しきたりに反逆するには断固たる決意が必要。
- 問題そのものがしきたりかもしれない。
考えたこと
- 反逆する際に障壁になりそうな人物に理解を得るにはどうするのがいいのか?
- 「許可を求めるな謝罪せよ」の精神。
- 会社で使うツールで制約があるもの、個人で使うツールで制約のあるもの。制約はしきたりではないが、制約を作り出しているのはしきたりかもしれまい。
4 制約を受ける
重要だと思ったこと
- iphone はキーパッドがついていない制約がある。
- キーパッドはヴァーチャルなキーとして残った。
- 制約を受けることで恩恵がもたらされる。
考えたこと
- 業務だと、ツールとしてではないが何らかの制約はある。
- 個人プロジェクトだとこの考えが必要に思った。
5 選択肢を設計する
重要だと思ったこと
- 選択肢の設計 (チョイスアーキテクチャ)
- やりたいと思っていることをやらせるのは簡単
- WIIFM 私に何か見返りはあるのか?
- 使いたいと思わせる
考えたこと
- サービスデザイン、設計で使えそうなツールだと思った。
- 自分は今まであまり考えたことがなかった。他者と要求のコンクリフトが起こったときにこのツールを思い出せるようにしておく。
6 古い+古い=新しい
重要だと思ったこと
- マッシュアップ
- 使い方がわかりやすい
- イノベーションへの適用だけでなく、問題解決にも役立つ
考えたこと
- まとめの自問して欲しいことに書いてあるが、簡単に使えるツールだけに、よく考えて、狙った効果が出るように使う必要がある。
- 古いアイディア、古い技術は自分でリスト化して持っていたほうがいい。
7 逆行分析する
重要だと思ったこと
- 目標が達成可能であると知っているほうが、目標を達成しやすい。
- 自分が望む結果に意識を集中する。
- 他のツールを利用して望む結果を思いつける。
- 問題に焦点をあてすぎない。
考えたこと
- J.D.ウェザースプーン のネーミングの逸話おもしろい。
- 自分の目標たてるのに使うのがいいにではと思った。
8. 問題を回避する。
重要だと思ったこと
- 完全に方向を転換し、問題そのものが無意味になるような全く新しい道を探る。
- あなたができると思おうと、できないと思おうと、どちらも正しい。
考えたこと
- 回避はなにもしないということではなくて、別の方向に進むという意味だと思った。
- 問題が問題ではなくなる気がする。
- 個人的にこのツールの考えには普通にやってても至らない。
9 ランダムを挿入する。
重要だと思ったこと
- ランダムを挿入するツールとして辞書を使う。
- ランダムを挿入するツールとして、分類のリストを使う。
- 簡単に使えないケースも多い、その場合は、半分だけランダムにする。
- いつもの思考パターンから外れるためのツール。
考えたこと
- ABテストをおもいうかべたが、あれは振り分けがランダムでちょっと違うかもしれない。
- 水平思考は知らなかった。
10 精査し、推定する
重要だと思ったこと
- 問題を大きくするとは逆のことをする。
- 現実的なツールであるため、魅力を感じる人が多く、こればかり使いがちになる。
- スパイダーダイアグラム
- チャンスの獲得より、問題の解決において効果を発揮する。
- 集められるだけデータを集めて可能な限り分析し、理解し、議論する。
考えたこと
- SEとかプログラマの解く課題そのものだと思った。
- ツールのひとつでしかない。というのが耳に痛い。職業上、問題そのものを変えるロールにいない、問題の前提を考える余地を忘れるは発生する。
- 問題を大きくした後に、精査し、推定するほうがうまくいきそうに思った。
11 シンプルな解決をする
重要だと思ったこと
- 労力軽減のフレームワーク
- 問題を背負うことにより発生する問題を解決する
- 問題の核心を吟味して、一部だけの解決でも高い効果が得られるようにする。
- ビジネス上、リソース、コストの削減ができる利点がある。
考えたこと
- 技術的負債とかはないシンプルなプログラム修正を想像した。機能は盛らない。
- そのツールもSE、プログラマ職なら使いがちになるツールに思った。
12 組み合わせ、再定義する
重要だと思ったこと
- 11のツールすべてを念頭においておく。
- どの順番でツールを使うのが最適なのか検討する。
- 経験を積むごとに使い方がうまくなる。
- ツールを使う時間とツールを切り替えるタイミングに注意を払う。
考えたこと
- 11のツールをすぐに使えるように記憶する。
- 無意識に仕事で実施していることが高レベルで言語化されていると思った。勿論このレベルのことの実現はできていない。
Part.3 イノベーション
重要だと思ったこと
効果的なセッションを行うための4つの段階 - 1.準備 Preparation - 2.創出 Generation - 3.発展 Development - 4.実施 Implemention
1.準備
重要だと思ったこと
-
メンバー選びを間違えないこと
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時間をかけて問題を研究し、十分に理解しておくこと
-
小道具 これは本物の小道具。
-
問題をきれいな文字で大きく書き、貼り出しておく
-
ブレインストーミングに必要な基本的なもの が揃っているか確認すること
-
TOM (トップ・オブ・マインド) 「真っ先に思い浮かんだ」アイデアを記録する
-
IMI (ワン・メニー・ワン) 参加者が個別にブレインストーミングを行い、次にグループで行って、再び個別に行うこと
考えたこと
「場の設計」という言葉を最近調べる機会があった。このParts の記載は場の準備にあたることが記載されていると思った。
2. 創出
重要だと思ったこと
-
ESPを発揮する エンカレッジ、サポート、プロボーク
-
時間が経つにつれて、グループは楽なレベルで落ち着こうとするようになるので、参加者を励まし、ぬるま湯から、抜け出せるようにする。
-
12のツールを使い分け、ブレインストーミングを行う。休憩を挟んだ前半、後半で使用するツールを分ける。
考えたこと
- フリップチャートという言葉がでて来て何だっけと思った。
- 議事録大事
3. 発展
重要だと思ったこと
-
良いアイデアをすばらしいアイデアに変える 1. 希釈するのではなく蒸留する 2. 組み合わせ再定義する 3. 粘り強さが抵抗に打ち勝つ 4. 天使の声でなく、悪魔の声も
-
セッションが終わったからといって問題解決が終わったわけではなく、その後も続く。
考えたこと
負けじゃねえ、勝ちへの途中だ。
4. 実施
重要だと思ったこと
- 意思決定者をプロセスの段階から巻き込む
- アイデアに課題がないか見極める
- ヘッドライン、リンクベイディング
- フォローアップミーティングの実施
- 恩恵が、金額や数字に変換できるのであれば変換する
- 諦めたくなるときもある。でもそんなときには、間違っていたのはそっちだぞと思い知らせたい大勢の人のことが浮かんでくる
考えたこと
- プレゼンテーションの考え方、重要なことがかかれているが、実行する際にはまず忘れる。プレゼンのためのスライドを作り、プレゼンする。を繰り返して点検し、を続けていて、試行錯誤しながら身につけて行くものだと思った。
サマリー
ブレインストーミングについてParts 3 で書かれていたが、問題解決に関する問題解決方法のアイデア出しに使用するツールについて記載されている。
頭の良い人(問題解決のプロセスを自分で理解して、考えながら解決法に辿りくつことができる人)が読むと、当たり前に実践していることが書かれているのだが、それがきちんと言語化されているのが素晴らしいと思った。
議論をしていて、ヒートアップすると、この書籍に書かれているツールをふと忘れる適用できないことがあるが、言語化されたツールの手法を丸暗記することでうまくいかない状況でも最低この書籍の12のツールは適用できる。
個人的には、半分くらいは無意識で実践していたが、残りはあまり考えたことがなかった。
それなりに BookLog として残す行為に時間がかかって、最後を記録している時には前半のツールは忘れてきているので、再読は必要かと思ったが、ツールのPDFダウンロードページに一通りサマリーの情報が記載されていて、読んだ後思い出すのはこれを使えば良さそうに思った。(robots.txtにDisalow設定が施されていて、URLの記載はすべきではないと判断したので載せない)
後、書籍に、各ツールの適用事例として、ビジネス上実際に使われた例が多数乗っていて、それが興味深かった。
読みながら、IT 企業の Meeting とか 社内LT 関連の「場の設計」について考え始めた。
- セミナー企画前に確認しておきたい、開催までに必要な準備と段取り | 会議HACK!
- 場の設計 – I. M. H. O. – Medium
- 社内LTを発起してから、開催30回を迎えました。 - コネヒト開発者ブログ
- LT大会(前編) | Future Tech Blog - フューチャーアーキテクト
以上です。
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