GA4(Google Analytics4)にGTM(Google Tag Manager)を使って、JavaScriptエラーを記録し、GA4上でどのように見えるのか確認してみました。
実施した内容を記載します。
GA4での例外の記録
例外の記録のためのexceptionというイベントが準備されています。
例外の測定 | ウェブ向けユニバーサル アナリティクス（gtag.js） | Google Developers
記録には、このイベントを使用します。
Google Tag Manger の JavaScriptエラートリガー と 変数
Google Tag Manager にはJavaScriptエラー時に起動する（JavaScritpエラーを検知する） JavaScriptエラートリガーがあります。
このトリガーを条件としたタグを作成し、GA4にイベントを送付します。
また、イベント送信時に、JavaScriptのエラー情報が必要になりますが、これには、JavaScript エラー変数 が利用できます。
利用には、あらかじめ組み込み変数 - タグ マネージャー ヘルプ の設定をONにしておく必要があります。
手順
GA4にカスタムディメンションを追加する
まず、GA4にイベント記録のためのカスタムディメンションを追加する必要があります。
画像の通りですが、以下の3つを追加します。
| ディメンション名 | 説明 | スコープ | ユーザープロパティ/パラメーター |
|---|---|---|---|
| 例外メッセージ | {わかりやすい任意の説明文} | イベント | description |
| ユーザーエージェント | {わかりやすい任意の説明文} | イベント | error_user_agent |
| エラー行数 | {わかりやすい任意の説明文} | イベント | error_line |
Google Tag Manager の設定
以下、タグを作成します。
-
設定タグ/測定ID
ご自身の環境の設定に合わせてください。 -
イベント名
exception -
イベントパラメータ
| パラメータ名 | 値 |
|---|---|
| description | {{Error Message}} |
| error_line | {{Error Line}} |
| error_user_agent | {{UserAgent}} |
-
トリガー
JSエラーを配信トリガーとして指定 -
補足
{{UserAgent}}はユーザーエージェントを取得するために設定したJavaScript変数です。内容は以下の通り。
この設定で公開すると、GA4にイベント送付が行われます。
GA4でのイベントの見え方の確認
GA4のレポートのリアルタイムを確認すると、以下のexceptionイベントの記録が確認できました。
GTMから指定はしてないのですが、自動で記録されるパラメータがあり、page_locationが記録されているため、手動で設定は行いませんでした。
実施したことは以上です。
データが貯まったら、GA4のレポートの設定を実施してみようかと思います。
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