AMP HTML の アクセス を Google Analytics に記録する際に、カスタムディメンション に ユーザーエージェント を設定したかったのですが、AMP 変数を使うことで設定ができたので、施した設定について記載します。


前置きの説明


AMP アナリティクスについて

AMP アナリティクスが何かは、以下が参考になりました。
公式のドキュメントの翻訳が進んでいるように思いました。


GTM で 使える 組み込み変数として使える AMP 変数について

AMP GTM では 組み込み変数として、AMP 変数が用意されており、用意された変数であれば、組み込み変数より選択することで使用可能になります。


AMP 変数として使用可能なもの全て


AMP 変数 で useragent が使用可能になった時期

amphtml/amp-var-substitutions.md at master · ampproject/amphtml履歴を見ると、以下の Pull Request で使えるようになったことがわかります。
2017 年の 7月です。


本題 GTM で AMP 変数 の useragent を取得し、Google Analytics のカスタムディメンションに設定する

以下、本題になります。

GTM の AMP 変数 useragent を作成する

amphtml/amp-var-substitutions.md at master · ampproject/amphtml記載がありますが、useragent の プラットフォーム変数表記、AMP 変数表記は以下になります。正直、プラットフォーム変数 の プラットフォームの意味があまり理解できていないのですが、本題とは関係がないため、深追いはしません。

  • プラットフォーム変数表記
    USER_AGENT

  • AMP 変数表記
    ${userAgent}

GTM で変数を作成する場合は、AMP 変数表記 の ${}除き、userAgentなります。
GTMの<wbr>変数設定

Google Analitics タグの カスタムディメンンションとして設定する

Google Analitics タグ の カスタムディメンションとして、userAgent設定します。
この設定で取得できることが確認できました。

Google Analitics タグの<wbr> カスタムディメンンション

その他の気になる AMP 変数

amphtml/amp-var-substitutions.md at master · ampproject/amphtml見ると、速度系の AMP 変数が用意されています。

Variable NamePlatform Variableamp-analytics Variable
Content Load TimeCONTENT_LOAD_TIME${contentLoadTime}
Domain Lookup TimeDOMAIN_LOOKUP_TIME${domainLookupTime}
DOM Interactive TimeDOM_INTERACTIVE_TIME${domInteractiveTime}
Navigation Redirect CountNAV_REDIRECT_COUNT${navRedirectCount}
Navigation TimingNAV_TIMING${navTiming}
Navigation TypeNAV_TYPE${navType}
Page Download TimePAGE_DOWNLOAD_TIME${pageDownloadTime}
Page Load TimePAGE_LOAD_TIME${pageLoadTime}
Redirect TimeREDIRECT_TIME${redirectTime}
Server Response TimeSERVER_RESPONSE_TIME${serverResponseTime}
TCP Connection TimeTCP_CONNECT_TIME${tcpConnectTime}

これらは、Google Analytics のサイト速度計測に使われているようで、amp ページのみに絞り込んで、サイトの速度を見てみると、しっかり記録されているようでした。

以上です。

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