2017年6月22日に Google アナリティクス個人認定資格 (GAIQ) にギリギリ合格しました。
取得した動機と、学習に使用したもの、試験自体の感想、今後の展望等について記載します。
取得した動機
以下の3点が動機となります。
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自分の Blog のアクセス解析をしていて、体系的に覚えたくなった
自身のBlog には、Google Analytics を組み込んでいます。
組み込んだら、ページView を測定できるようになるため、毎日のように眺めるようになります。
電子楽器や、統合開発環境とかと同じで、ツールは説明書読まずに、毎日触るのが覚えることの近道だとは思いますが、
経験上(電子楽器触ってた) 「ある程度触れるようになったら説明書は読んだほうがよい」と思っているので、
そろそろ、説明書を読んでみようかと思う気持ちになり、説明書読むがてら、資格をとろうと思いました。 -
仕事上、Web解析を行う人とはたまに仕事するので、その人達の気持ちを知る
仕事上で、Web解析をしたい人と仕事をすることがあります。その人達がURLにパラメータを埋め込みたがったり、
Button クリック時にイベントを仕込みたい気持ちを理解することで、仕事上スムーズに進むような気がしました。 -
会社の資格取得欄があった
今勤めている会社には、資格取得欄にGAIQがあります。
ここに○をつけたいという気持ちは少なからずありました。
学習に使用したもの
以下3冊書籍を、通勤電車内など移動時間に1月ほど読んでいました。
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Google Analyticsではじめるテストマーケティング
2012年くらいに発売された書籍です。
5年も前だと、設定内容等は既にversionが古くなっていて、あまり参考にはなりませんが、Google Analytics ができることは、大きなレベルでは変わっていないので、初めての人が通読してこんなことができるんだを理解するには十分だと思います。
個人のブログでは、中々後半の章に書いてあるレベルの内容に辿りつかないかもですが、実務でやる人たちは考えるのかなと、勉強になりました。が、内容は所々古いです。 -
厳選テーマ20題!GAIQ対策テキスト[2016年9月改訂]
個人的には読んだ書籍の中では一番良かったかなと思います。
まず、薄い。例題は20問しかありませんが、解説が詳しい。
厳選しているだけのことはあるなと思いました。
ただ、回答と問題は別ページのほうがいいかなと、Kindle版は一緒でした。 -
英語ができなくても受かる! GAIQ問題集 [2014年1月改訂版完全対応]
50問ある問題集。解説は、厳選テーマ20題!GAIQ対策テキスト のほうが詳しいです。
厳選テーマ20題が20題しかないので、その足しに使っていました。
書籍を読む以外にやったこと
書籍を読んでいて知った、Web検索で知った、以下をことを実施しました。
イベントの設定
コンバージョンとなるクリックイベントを送信するため、javascript を実装して、各リンクのonClick にイベント送信処理を登録するようにしました。
当初、autotrack を使ってevent trackingを考えて試していたのですが、Google Tag Manger との併用では何故かうまくtracking ができず、Google Tag Manager の カスタムjavascript内 で this
のようなものを使う | Monotalk の ように Google Tag Manager でカスタム javascript を配信し、event トラッキングを行うようにしました。
Googleアナリティクスの便利プラグイン詰め合わせAutotrackのドキュメント日本語版 | 編集長ブログ―安田英久 | Web担当者Forum
コンバージョンの設定
コンバージョンを設定していなかったので、Blogのコンバージョンって何かを考えて以下を設定しました。
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サイトの滞在時間
記事1つを読むのにかかるであろう時間を設定しました。 -
リンクのクリック
リンクのクリックで、Blog内への遷移をしてもらうと、新たに広告が表示され、インプレッション収益が発生します。
そのトリガーとなるBlog内への遷移をコンバージョンとしました。 -
SNSへのシェア
SNSへのシェアをトリガーに、Blogを訪れる人がいると、新たに広告が表示され、インプレッション収益が発生します。
Blog内リンクのクリックよりも多くの人が訪れる可能性が高いため、これが発生するとうれしいですが、それほど起こりません。
サイト内検索の設定
サイト内検索を設定して、検索キーワードの取得を行うようにしました。
試験自体の感想
正直、自信をもって回答できた問題は少なかったです。
似たような問題は10-20パーセントくらい。
ただ、解説をちゃんと読んで理解していれば、答えられる問題に感じました。
あと、問題集にはなかったのですが、2択問題が10題いかないくらい、出題されました。
プログラマ(バックエンドエンジニア)として、興味を持ったGoogle Analytics の機能
資格勉強時に知った機能で、興味を持ったものが幾つかありました。
それらについて説明します。
データインポート機能
ユーザーのメタデータをCSV形式でアップロードして、アナリティクス上で、pageのアクセス解析した情報と紐付けができる機能です。
Blog だとユーザーにログインしてもらうことはないので、使用する機会はないかと思っていましたが、ドキュメントを読んでみると、データインポート可能なコンテンツに コンテンツ データ
というものがあり記事のメタデータをアップロード可能なので、そちらを試してみようかと思いました。
参考
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データ インポートについて - アナリティクス ヘルプ
Google Analytics のデータインポート機能のヘルプです。 -
データ インポート デベロッパー ガイド | アナリティクス Management API | Google Developers
プログラムから、データインポートを実行可能なManagement API
の説明ページです。 -
Google Analytics Data Importer - Google スプレッドシート アドオン
Google スプレッドシートから Google Analytics へ データインポートを行うためのAddOnです。 -
Google Analyticsでコンテンツの属性情報を使った分析を行う | GMOメディア エンジニアブログ
コンテンツデータのインポートを説明している記事。ここを参考にすれば、そのまま実施までできそうに思います。
Measurement Protcol
POSシステム等のWebの外からのデータをGoogle Analytics に送信する機能です。
IoT? 的な使い方ができるのかと思いました。
Webを検索する限り、メルマガの開封率調査に使ったりもできるようです。
APサーバー側から情報の送信もできるので、バッチ処理等 Webアプリケーションが関係しない部分のメトリクスを送信して、GAで集計するのも可能かと思います。
参考
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Measurement Protocol の概要 | アナリティクス Measurement Protocol | Google Developers
Google の Measurement Protocol のガイド -
Raspberry PiとメジャメントプロトコルによるIoTのトラッキング | 株式会社プリンシプル
Raspberry Pi からMeasurement Protocol で 情報を送信する。 -
手軽にMeasurement Protocolを利用するスプレッドシート・アドオン | SEM Technology
Google スプレッドシートから、Measurement Protocol を使って情報を送信する。
Javascript エラーのトラッキング
資格試験の問題集からは辿りつかなかったですが、Web検索していたところ幾つか見つけて、おもしろそうなのでこのBlogにも仕込んで見ました。
それほどでないかなと思っていたのですが、日次ではないですが週次では必ず何かしら送信されてきます。
APサーバー側に記録する方式と、GA等に記録する方式があるようです。
参考
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#GTMTips: Track JavaScript Errors As Events - Simo Ahava’s blog Google Tag Manager と Google Analytics を併用で Google Analytics に Javascript エラーを送信する。
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GoogleAnalytics+GoogleTagManagerでJSエラーを収集する - Qiita
上記とほぼ同じ内容のQiitaの記事 -
GoogleアナリティクスでJavaScriptエラー情報を収集する (ときどきGoogleタグマネージャ) - Qiita
ヒットタイプevent
ではなく、exception
として、Google Analytics に送信する。 -
例外のトラッキング | ウェブ向けアナリティクス(analytics.js) | Google Developers
例外トラッキングについての公式ガイド
サイトの速度
javascript timing api によって集計されたサイトの速度の分布が確認できる機能になります。
バックエンドエンジニア側のメトリクスと、フロントエンド側のメトリクスがそれぞれ確認できるので、パフォーマンスチューニングポイントをざっくり知るのに使えると思います。
参考
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サイトの速度 - MOL どの指標がバックエンド側の速度指標で、どの指標がフロントエンド側の速度指標かが記載されていて、速度分布みてその後の担当振り分けに使えるので助かります。
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サイトの速度について - アナリティクス ヘルプ
サイトの速度についての公式ドキュメント。ここから、サイトの速度レポートの分析
に辿りつけますが、ざっくりした計算方法について記載されています。 -
A Primer for Web Performance Timing APIs
Timing APIのドキュメント、図でどのタイミングでの計測時間かが示されています。
負荷テストのモデル構築のためのINPUTに使う
既に稼働しているサイトの負荷モデル作成のための、指標の取得に使えます。
月平均、週平均、日平均アクセス数と、セッション数、ユニークユーザー数から、負荷テストクライアント側の同時接続数 としてどれくらいにすべきかは、求められます。
計算した結果をそのまま用いることはそれほど多くはないかと思いますが。
参考
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目的の性能を定義する - JMeterAtoZ 負荷テストのモデル作成のINPUTにGoogle Analytics のデータを使う。
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JMeterのスレッド回数、ループ回数、Ramp-UP期間の設定について - masayuki5160’s diary
JMeter のパラメータ設定の考え方について
今後の展望
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会社の資格欄に○をつける。 これはやっておこうかと思いますw。
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実務で直接的に役に立つ資格ではないが、何かを始めるきっかけにはなる
他の資格も同じですが、資格取得のための学習が、仕事で直接的に役に立つものではないと思いました。
ただ、体系的に知ることで、コンバージョン設定したり、イベント登録したり、知らない機能を知った。
知ったことで実践の写せたことはよかったかと。
Google の データ インポート 機能とかは実務で使えたら使ってみたい。 -
一緒にならんでいたモバイルサイト認定資格が気になった
試験を受験するには、Partners プログラム – Google に申し込む必要がありますが、
申し込んだ後の受験メニューでGAIQ の並びに モバイルサイト認定資格がありました。
なにか 2017年04月とかに始まったもののようで、気になりました。無料だし。
Googleのモバイルサイト認定資格に挑戦してみよう | CyberAgent Developers Blog | サイバーエージェント デベロッパーズブログ- 追記
後日、取得しました。以下、取得した際の感想を記載しましたので、宜しければご確認ください。
Google モバイルサイト認定を取得してみました。 | Monotalk
- 追記
Google Analytics 触る人は取っていて損はないかと思います。
話のネタにもなるし。
以上です。
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