SQuBOK の SQiPソフトウェア品質ライブラリ にはソフトウェア品質に関する文献がまとめられています。
フロントエンド QA観点で、この文献 を検索し眺めてみました。
思ったことのメモ書きを以下に記載します。


ざっくり眺めた印象

別になくて良いのですが、javascript、css、HTML の組み方 の良い、悪い といった 内部品質 観点での文献はなく、外部品質 観点での文献は UXUIUCD 等のキーワードで検索すると、幾つか文献がヒットしました。1


キーワード UI での検索結果

キーワード UI 検索 で検索して、フロントエンド観点 で 注入しておいたほうが良さそうな文献を抽出しました。

個人的に興味を持ったこと

全く知らなかったですが、引用されている The Elements of User Experience 5段階モデル に興味を持ちました。

・ 戦略段階・・・サイトの目的とユーザーニーズ
要件段階・・・機能仕様とコンテンツ要求
構造段階・・・インタラクションデザインと情報アーキテクチャ
骨格段階・・・インターフェースデザイン、ナビゲーションデザイン、情報デザイン・表層段階・・・ビジュアルデザイン
表層段階・・・ビジュアルデザイン

以下の記事に詳細が解説があります。


キーワード UX での検索結果

このキーワードでヒットする文献は基本的に、注入しておいたほうがいい考え方かと思います。


他には

1.1.4 使用性 (16)分類されている文献、3.13 使用性の技法 (17)分類されている文献 で UX / UI 観点 での品質評価で参考になるものが多いです。


文献を眺めて思ったこと

以下、文献を眺めて思ったことを記載します。

  • The Elements of User Experience 5段階モデル は なかなかの確率で引用されていました。

  • テストによる保証よりも、予防観点での内容が多いです。 (気がします)。

  • チームでストーリボード を 使ってみたいです。ユーザーストーリーでもいいですね。2

  • 組織としてのペルソナは共有しておいたほうがいいです。3

  • IT ストラテジスト の文脈で、ユーザーストーリー、ストーリボードは語られないが、BABOK の文脈だと 語られています。4 IT ストラテジスト バックエンドエンジニア + ビジネス なイメージ で、フロントエンド + ビジネス な資格とかあったらいいかもしれないと個人的に思いました。
    「ITストラテジスト試験」シラバス(Ver 3.1)見る限り、UI/UX 観点は範囲に含まれません。

  • UX はものすごい疎いので、知らないことばかりで勉強になりました。

以上です。


  1. フロントエンド観点でなくても、キーワード 内部品質キーワード検索でヒットした文献は、現場で使える品質評価手法の研究 | SQiPソフトウェア品質ライブラリ のみでした。 

  2. 野良ストーリボードは使う経験はあります。 SIer 仕事だと形式知かされない暗黙知部分でこのような手法は使われていることが多い気がします。上手く仕事が回れば手法はなんだっていいのですが、上手く回らなくなった時に手法としては引き出しにしまっておきたいです。 

  3. QAテストの判断基準として持っておきたいです。 

  4.  

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